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TREND-POINT Ver5.1リリース

 i-Construction分野で一番出荷数が多いと思われる3D処理ソフトが福井コンピュータさんのTREND-POINT。本日付けで新バージョンVer5.1がリリースされるとの事です。
 弊社で興味があるところは「ICT浚渫工」対応の機能が追加されるというところ。(追加と言ってもオプションのようです。)こういう最新の仕様にいち早く対応して来た部分が、i-Construction分野でシェアを伸ばしてきた理由だと思います。
 基本機能に関してもユーザーの要望を反映した重要な機能が今回追加になるようです。(Landformsで以前から搭載されていた優秀な機能が今回TREND-POINTにも実装されるようです。)また、「視点登録」という機能は、見たいポイントを登録して視点を誘導する機能ですが、これを連続して記録すると「アニメーション保存」風な使い方が出来ます。あと技術提案するのに「TREND-CORE連携」も良い機能がありそうです。
 FCコンシェルジュからのバージョンアップはもうちょっとしてからになるようですが、早く使ってみたいですね。

大雪に注意

 本日の夕方から関東地方から東北まで大雪が降るという予報です。関東の方、備えは万全でしょうか。昔、東京にいた時期がありましたが、東京は坂が多く徒歩移動も多いため、たまに雪が積もると「ツルッ、コテッ」と転ぶ人が多発します。現に私も何度か転びました。東京に比べると仙台・石巻は平野でフラットな地面が広がり、そして第一、首都圏のように交通網が発達していないため「ドアツードア」の車移動が多く歩く距離が全然違います。なので東北では歩いて転んで骨折というのをあまり聞かないのも「慣れているから」では無いよいに思います。
 関東の方は「東北」というとすべて雪が多く、と思われるかもしれませんが仙台・石巻は海沿い(太平洋沿岸)という事もあり、雪はそれ程多くありません。そして水っぽい雪が多いので太陽が照るとすぐに解けます。(転勤族の方に仙台が「住みやすい街」に選ばれるのも「雪国じゃないよ」というのも一因ではないかと思います。)この辺は雪が積もったままというのは本当に少なく、その分雪が積もるとすぐに交通マヒが起こります。数年前の大雪の日「仙台→石巻」の移動に4時間かかった事があります(通常は1時間程度)が、「高速道が止まる、一般道が渋滞しぜんぜん進まなくなる」のが、車移動社会のためものすごく顕著です。(そして歩き慣れていないので、横断歩道の白線などで滑って簡単に転びます。)
 こういう日は遠方への移動中に渋滞に嵌っても大丈夫なよう「燃料は満タンに」「時間に余裕を持って」「車間距離を多めに」等々注意いたしましょう。

マイマニュアル作成中

 当社で導入したマルチビームリモコンボート「EchoBoat-ASV-G2」。当然ながら私もマイマニュアルを作成して、自分で疑問点を出してはメーカーさん等に質問しています。例えば「マルチビームを用いた深浅測量マニュアル(浚渫工編)」を読んで、1つずつ回答を準備する作業をしていても、1つ解決すると前にスルーしていた別な箇所で新たな疑問が出て来たり、1歩ずつ山を登っている気分です。
 こうして基本の流れ(現地作業用)で紙1枚分にまとまり、「こういう時は?」の「MyTIPS」がどんどん積み重ねって行く、となっています。
 同時にPix4DMapperも作成しなくちゃいけないのですが、まだPhotoscanとの違いで理解できていない部分があります。コツを掴むまでもう一歩、ですが納期は待っていてくれません。様々なソフトウェアを併用しながら「報告書」の形でまとめています。ソフトウェアはあくまで道具であり、完成形は「人の言葉」を伴った報告書です。計測結果からわかる事、さらに一歩進む技術提案等は作成者のスキルでもあり「人工知能(AI)」に取って代わられると技術者の居場所が無くなる場所です。そうならないように「想像力」を逞しく持ち続けたいと思います。

「実務者のためのUAV利活用セミナー」

 今月末から全国5ヶ所で日本測量協会主催の「実務者のためのUAV利活用セミナー」が開催されます。仙台会場は2/6(火)となっております。
 一般的な業界のドローンセミナーだと参加してもあまり驚くような話には出会いません。しかし測量業界はたぶんドローンの有効活用が一番進んでいる分野と思われ、今回の講師の顔ぶれを見ても大手航測会社が勢揃いし「ぜひ聞いてみたい」と思う方々ばかりです。
 ちょうど某業務の真っ最中の日程となりますので、私はきっと現場でしょうか。参加できる方は奮ってご参加いただき最新情報をお教え下さい。

2018年のドローン市場

 DJIから1/25に新型ドローンが発表されるようです。その名は「Mavic Air」Mavicシリーズで個人向けに投入されるモデルと想像します。個人的には「Phantom5シリーズ」の発表を待っていましたが、法人向けにもInspireシリーズが活用され、安価な個人向けモデルのシリーズが増えるとPhantomシリーズのポジションが微妙になりますね。DJIのモデルの多様化は今後どう集約されて行くのでしょう。
 さて、2018年飛躍的に活躍が期待されるのが「農業ドローン」と言われています。弊社でお借りしているフライト練習場も田んぼが隣接し土地オーナーさんは同じ方。そして高齢者が行う農作業がロボット化されて楽になると助かるというお話を聞き、ドローン活用をいろいろ考えてみました。しかし農業向けに活用するには様々な規制緩和が必要である事、そして現在無い機器も調べてく行くと現在各メーカーで開発中で今年度以降で投入されて来るであろう事がわかりました。きっとこれらが新年度一気に発表されるものと思っております。
 測量会社である弊社としては農業ドローンへの参入は「生育管理」分野に限定されるでしょう。農薬等の散布に関しては特別なノウハウ・スキルの習得が必要で、しかも農業分野で稼働する時期は一時期に集中します。ここは他分野からの参入では無く、若い農業経営者が大規模農業の方向でドローン活用し農業の発展に繋がる事が期待されます。
 あとは「遭難者捜索・救助」といった分野で、警察・消防にドローンが投入される流れは飛躍的に高まるでしょう。これも緊急性がある用途なので民間の参入では無く警察本体で導入される事でしょう。(民間と言っても「警備会社」は別ですが。)
 そうすると新たに民間でドローン参入しようとする方はどこを目指せばよいのでしょうね。私達の業界では「測量・調査」という元々のスキルがあり道具としてUAVを活用しているように、農業と同じく「本業のスキルが無いとただドローンを飛ばすだけはあり得ない」と考えます。もうドローンスクールも飽和状態で、新規参入分野はどこを狙ってるんだろう?です。(映像業界はいち早くドローン投入を終えているし、ホビー分野もありますが一過性でしょう。)
 測量業界はドローンで写真を撮って終わりではなく、どちらかというとこれが始まりでこれを加工して3Dモデル化、そして各分野の目的にあった維持管理フェーズまで繋がります。ドローンが面白そうと思う方はぜひ当社に入社していただくのも1つだと思います。測量業界は若者を募集しております。

「マイマニュアル」を作る事

 システムを導入すると一般的にはメーカーから「マニュアル」が付いて来ます。昔だったら「分厚い紙のマニュアル」で最近では「ペーパーレスのPDF」の時代になり簡単な流れだけが記載されていて「あとはヘルプを参照」と変化しています。
 ここで「マニュアルが使いづらい・わかりにくい・探しにくい」等マニュアルに使われてしまっている人の声が聞こえる時があります。出来る人はどういう内容のマニュアルでも自分で使ってみて自分なりの使い方を見つけ出し黙って使っています。マニュアルのせいにして止まっている人は仕事が出来ない人と見られますよ、と言いたいところです。
 新しいシステムを理解するには「マイマニュアルを作りなさい」と言います。3年前ライカジオシステムズの3Dレーザースキャナーを導入した際まず困ったのは「Cycloneは英語版で日本語メニューは無い」「日本語マニュアルが無くメーカー担当者が作成した一部の手順書しか無い」そこでまず行ったのが社内向けに「この流れで操作すれば結果が出る」簡易操作マニュアルの作成。手順書だとあっちに行ったりこっちに行ったり機能説明から「流れ」に作り替え、「現場ではこの流れでやれば出来る」マニュアルを提供しました。これって「自分で作れば覚える」んです。
 作って与えるだけでは過保護になるので「Photoscan」を導入した時は、この時も英語メニューの時代でしたがわざと社内マニュアルを与えなかったら、担当者が自分でマイマニュアルを作ってくれました。これは嬉しかったですね。
 そして今回のEchoBoatもHypackは英語メニューです。とっかかりでは「マニュアル通りやっても○○がうまく行かない」とかトラブルもあるようですが、「手順書をただ見てその通りやる」ところから「意味を理解して操作する」ようになって欲しいと願います。100わかった人が作った手順書を10しかわからない人が読んで「この通りやってる」と言ってもバックボーンが違い、「当然こうやってるだろう」の前提条件が違っている可能性があります。現地でのトラブル解決のためには「MyTIPS」の引き出しを多くしないと大変です。
 (かく言う私も最近導入した「Pix4DMapper」で、知りたい部分が日本語手順書になく「300ページの英語マニュアルを参照」で苦心しています…。「地形」だったら何も問題ないのですが「構造物」対象の3Dモデル作成はコツがあるのかなぁ?というところで試行錯誤しています。)
 自立して黙々と作業している人は仕事が出来る人、「ソフトのせい、マニュアルのせい」と文句が聞こえて来る人は仕事が出来ない人と見られている事に気付いて「自分の思い通りのシステムなんてない」「1つの道具として使える部分だけを使って、いろいろなツールを駆使して作業が完遂する作業工程は自分で作る」人になって欲しいと思います。
 マニュアル通りの事しかやらない人はそれ以上の事はできない。自分で試行錯誤するから「こうやったらどうなるだろう」「こういう事は出来ないだろうか」という一歩先まで行ける人になる、と思います。そして会社として「自社で所有して自分たちでやるからノウハウがある会社になる」事で強い会社になり生き残って行きたいと思います。

ご質問へのAnswer

 ホームページに「マルチビーム深浅測量システム」を公開したところ、早速遠方の方からお問い合わせをいただきました。弊社の取り組みにご興味を持っていただき、ありがとうございます。
 ここでは詳しくは書けませんが、目的とするところはまさしく「ソコ」です。そして作業数量~金額といったところは「現地状況による」部分が非常に大きいと思われます。
 水深が深いところは従来からの「作業船に搭載した大型のナローマルチビーム」で安定した計測ができますが、これが不得意な極浅水域を目的とする当システムは「水深が浅い」に起因する様々な作業効率が低下する要因に対して、「現地状況を見て対策する」事が重要になってきます。
 これまでに行ってきた調査でも、作業範囲のうち一部だけ流速が速くボート単体では流されてしまう箇所があり、ここだけ「船に曳航」して作業を行いました。こういう判断のため、県外の作業でも「事前の現地踏査」を念入りに行い作業計画を立て計測機材の準備を行ってきました。「一般的な話」と「現地状況に合わせた手法」では作業数量が倍も違う事もあり得ますので、ぜひ一度現地を見させていただければと存じます。
 どうぞ皆様もお気軽にお問合せ下さい。

水中ドローン

 マルチビームリモコンボートと同時に検討していたのが「水中ドローン」。ナロービームでは点群収集は出来ても色はありません。高密度に計測すると形状はわかりますが、色も無く写真も取れない。調査となると写真が欲しいところで、水中ドローンにも非常に興味を持って調べました。(一時期、鉄腕ダッシュでもダッシュ海岸を水中ドローンで撮影する場面がありましたね。)
 まず水は余程水質の良い島とかに行かない限り、ほとんどが濁ってます。ちょっと潜ると暗くなります。対象物を綺麗に写すには大きなライトが必要です。現状のコンパクトなドローンだとオプション機材を搭載すると自由が効かなくなるというかあまり後付けは出来ないようです。
 そして濁った水中に潜ると「どこにいるかわからなくなる」のが一番問題。平面的な場所は真上に浮きが来るように仕掛けられると思いますが、深さ的な位置がわからない。そして今度はケーブルが絡まると大変。水上・水中には浮遊物がありボートでもスクリューに絡まったり、苦慮するところです。下手すると帰還不能になります。
 そしてメンテナンスの問題。日々使用した後は分解掃除する位のメンテナンスが必要なようで。そこで現状では水中ドローンは「知り合いにお願いする」のをベストと考えています。欲しいモノを全部揃えたら作業員・メンテナンス人員どれだけいるかわかりません。(その方は水中ドローンはあってもマルチビームボートは高価過ぎて手が出せないと言ってますのでお互いで協力し合いましょうと話しています。)
 「EchoBoatの前方下にGoProを付けられないか」もメーカーの人と話しましたが「出来なくはないですが、何かにぶつけたりひっかけたら都度GoProがパーになりますよ。」の言葉が現実的過ぎて躊躇しているところです。水中ではないですが別なアイディアもあり今後試してみたいと思います。

ALBの話

 今日は「ALB」の話をひとつ。「ALB」は「航空レーザ深浅」の事でよく出てくるワードだと「グリーンレーザ」を使用した航空レーザ測量の事です。
 通常の航空レーザ測量で用いられる「近赤外レーザ」は水面で反射するため、水面下のデータは取得できません。しかし「グリーンレーザ」は水面を透過し水底で反射する特性を持ち、水面下を含めた一帯の3D計測が可能になります。
 これは革新的河川管理プロジェクトでも検討される内容で、小型化したグリーンレーザを搭載したドローンを活用して「面的連続データによる河川管理」する事を目標としています。
 ここまでわかっていてなぜ「マルチビームリモコンボート」を導入したのですか、と疑問に思われる方もいるかと思います。ここ数年の3Dデータ化の流れで水面下も「面的連続データ」→3Dモデルが求められるのは明白です。従来の測線方式の定期横断測量は時間をかけて「線から面へ」と移行して行く事でしょう。
 これを最終目的として手段として何を使用するか。グリーンレーザは素晴らしいものですが万能かというと「降雨後のような水が濁っている水質はNG」「水が茶色だと緑色を吸収してしまうのでNG」という水質条件的制約があります。そしてフルスペックの機器はものすごく高価で国内では数社の航測会社さんしか持てないような代物です。そして小型化したものはスペックも制約され「シングルビーム」のモノで開発進行中と聞いております。
 私たちに調査の依頼が来るのは「出水後の川底の変化」であれば水が濁った状況でも調査できなければいけません。そうすると選択肢は、という事です。(ドローンは墜落の危険もありますが、水に浮かべたボートは墜落の危険が無い、という安全面の部分も気持ち的には大きいですが。)
 これはあくまで「現状では」という判断ですので、当社でも「グリーンレーザ搭載ドローン」でも計測できるようになるのがベストです。「次はレーザドローンですか」と聞かれる事もありますが、この1年がレーザ機器の変化の年と思われますので、「今は待ち」という状況です。

ドローン業界

 新年という事でいろいろな方とご挨拶したり、が続いています。ドローンをメインにした会社の社長さんともお話しする機会がありましたが「どうですか」と聞けば「大変です。」と。会社を続けていらっしゃるので謙遜しての言葉かと思いますが、現状から想像すると、まだ「ドローン」という言葉が盛り上がっているだけで実情で仕事があるのは建設業界位ではないでしょうか。
 弊社にしても本業があって道具として一部UAVを使用しているだけなので成り立つのでなって、「ドローンだけで起業した」方だと厳しいでしょうね。まず個人レベルで購入してもなかなか飛ばせる場所が無く「個人が楽しむ」事にも使えません。200g以下のホビードローンは当社にもありますが、突風が吹いたらどこまで飛ばされるかわかりません。最近だと「GoProがドローンから撤退」という話も聞きます。
 これからは農業分野や物流で活躍できる場面が出てくるのでしょうが、これも現在諸問題を解消する段階でもうちょっと。これらをクリアする頃には状況を様子見している大企業が来るべきタイミングでピンポイントに参入して来る事が予想されます。
 当社としては事故無く確実にスキルを磨き、来るべき時に備えるしかありません。○○さん、ここを乗り切れるよう一緒に頑張って行きましょう。